数えられない

数を数えるって頭痛が痛いみたいに見える。でも数を数えるって言うから不思議だ。
調べたらいろいろと出てきたが、結局よくわからなかったし脱線するだけなのでやめておく。

数が数えられない。正確に言うと1つずつ数えることができない。
数えたいものが並んでいても乱雑であっても、1,2,3,4,5,……とやっていくと10を超えた辺りで「ああ10を超えてしまった。10個以上は数えるのが大変なので1つずつ数えない方がよい」という考えに支配されてしまう。たとえ実際の数が14程度しかなく、あと少し頑張れば完了するところでもダメだ。12なら多分いける。13はわからない。

なぜだか考えてみると、これはもう日本語の欠陥だと思う。「じゅういち」「じゅうさん」などは長すぎる。言葉を使って思考する以上、頭をどれだけ速く回転させても言葉の速さは超えられない。12345678910……(区切ってないが"いちにーさん……"と読んで欲しい)と高速で数えていたのに、二桁目に入ると11,12,13……と一呼吸置く必要がある。それを無視して一桁目と同様の速さで数え上げていくと、目が数えるスピードと頭で考えるスピードが一致せずに混乱してしまうのだろう。
対処法は簡単で、1つずつ数えられないならいくつか(大体3つか4つ)をまとめて数えてしまえばいい。一度に認識する数を増やすとその分時間がかかるので、それを利用して現在の数字を意識する余裕を持てる。

日本語の欠陥などと書いたが、そもそも二桁目以降を一桁のときと同様に表せる言語を知らない。記数法をどう変えたところで、桁が増えると「桁が増えたこと」が情報に加わるので、そういうことは現実的でないのかもしれない。